つわりで体調が優れず、ソファで横になったり、食事がとれなかったり、ベッドで眠り込んだり…


ここ２週間ほど、そんな日々。


むすめは、たいそう気に病んでいて、

お買い物に行こうとしても、「ママはいいよ、パパと行ってくるから」と言っててくれたり、パパに「ママが心配なの」とこっそり告白したり。


彼女なりの配慮で、私には「心配」ということを直接言ったことはありませんでした。



３歳半。

たった３歳半なのに、ママを大切に思い、こんな気配りができるんですね。


泣けてきます。



そんなむすめが、今日、始めて涙を見せました。


お風呂の後のお着替えを手伝っていたら、とつぜん、おちゃらけた様子で、


「あれ〜、なんか、涙が出てきちゃったよー」


と言うのです。


目にゴミが入ったり、あくびをした時に、よくこうしておちゃらけるので、私も軽い気持ちで


「あらら、どうしたの〜？」


と、聞いたら。


「なんかさ〜、なんかさ〜！！」


おちゃらけます。


「なんか、なに〜！？　なによぉ〜」

わたしも、おちゃらけモードで対応していたのですが、突然、顔を伏せ、涙がポロポロ…



「・・・・・・なんかさ、ママが心配なんだよ…」



着替えが終わる頃には、気持ちを切り替えたのか、笑顔が戻っていました。



ゲンキでイイコでお調子者で、時々ちょっとわがままな、いつもと変わらないむすめでいるようにも見えますが、異常事態の私をたくさん心配してくれているうえ、たくさん我慢して、ちいさな心をたくさんたくさん、痛めているんだなぁ……。



むすめの、我慢しきれず零してしまった涙とその表情を、わたしはきっと、一生忘れることがないと思います。



産まれた時から、毎晩、「今日も大好きよ」と言って抱きしめあってから眠る私と娘。

ひどい頭痛や吐き気のために、そんな大事な母娘の習慣でさえ、できていないこの数日。



今夜は、自分の体調がどんなに優れなかろうと、「どのくらい大好きか」「どんなところが大好きか」を、むすめにたっぷり伝えてから眠ろうと思います。